大田市森林組合で働く山田直樹さん
【プロフィール】
- 1998年5月生まれ
- 大田市久手町出身
【経歴】
- 2017年3月 邇摩高校農業科 卒業
- 2017年4月 農林大学校林業科 入学
- 2019年3月 農林大学校林業科 卒業
- 2019年4月 大田市森林組合 入組 現在4年目
山を育てるお仕事!山田さんの仕事内容
ーー現在のお仕事内容を教えてください!
大田市森林組合は、山の所有者から依頼を受けて森林の手入れをしたり、組合員の皆さんのために草木の除去作業を行ったりしています。
私は技術員として山に入って、下刈りといって草を刈ったり、木の苗を植えたり、木を伐採する仕事をしています。ずっと同じことをするのではなく、現場ごとに色々な作業をさせてもらえるので飽きることがありません。
自分は刈り払い機で下刈りをする作業が多いですが、山で一度木の苗を植えたら5年間は定期的に下刈りをしないといけないので、暑い時期になると様々な現場に行って草を刈ります。
冬は「地ごしらえ」といって、山に木の苗を植えるための準備をします。木を育てるには光を入れる必要があるので、チェーンソーを使って元々ある木の間伐を行います。
現場に入るのに、以前は6人1組で動いていましたが、班が変わってから3人1組で動いています。今は三瓶、祖式、川合、大代などの現場に行くことが多いですね。
重機に乗らせてもらえるのは長年経験を積んでからで、自分もいずれは乗りたいと思っています。
出会いは高校の行事!森林組合を選んだきっかけ
ーーこの仕事を選んだきっかけはなんですか?
仁摩高校の「進路デー」の授業で、色々な企業の方が自社の仕事の説明に来られましたが、私は大田市森林組合の職員の方の話を聞きました。それで林業という職種を知って、山を育てる仕事ってかっこいいなと思いました。
それをきっかけに自分で林業のことを調べていくうちに興味が大きくなって、この仕事に就くことを目指し農林大学校の林業科に進みました。
話を聞くまではこのような仕事があることを全然知りませんでした。自分は親が田んぼをやっていて小さい頃から手伝いもよくしていて楽しかったので、それまでは農業の道に進もうと考えていました。
▼山田さんが森林組合と出会うきっかけとなった邇摩高校進路デーはこちら
毎日が楽しい!森林組合の仕事の魅力
ーーこの仕事で必要なことは何ですか?
力仕事なので体力はいりますね。それと機械を長時間使うので、一つのことに集中できる人が向いているかもしれません
必要な資格などは入ってから取らせてもらえます。刈り払い機、チェーンソーを使うには講習を受け、重機に乗るには資格を取る必要があります。
私は農大に行ったので、ほとんどの資格をそこで取ってから就職しました。
ーー仕事にどんなやりがい(楽しさ)を感じますか?
私は今の仕事が全然苦ではなく、毎日楽しいまま1日が終わります。
作業に関していえば、例えば1日中草を刈って、作業が終わった時にきれいになった跡を見ると達成感を感じます。
会社の雰囲気もとても明るく、仕事仲間はみな歳が近いので話も合うし、上司はみな優しくておもしろく相談もしやすいです。
最初の1年は身体も慣れてなくて少しきついなあくらいは感じましたが、会社に行きたくないと思ったことは一度もありませんでした。今はずっとこの会社に居れたらいいなあと思っています。
また、この仕事をしていると、色々な現場に行く中できれいな景色を見ることができます。四季折々の自然の風景も楽しみの一つで、祖式で雲海が見れたりしたときなどラッキーと思いますね。
自分はまだそういう機会はありませんが、他の職員さんの中には、お客様から「ありがとう」とか「きれいになったね」と声をかけられるのが嬉しいと言う人もいます。
残業はほぼなく、土日祝日は休み。平日はしっかり働いて休日にしっかり休むというメリハリのある生活ができています。
山田さんの1日のスケジュール
早く先輩に追いつきたい!今後の抱負
ーーこれからの抱負をお願いします!
技術力を高めて、先輩方に早く追いつけるよう頑張りたいです。
ベテランの職員さんは身体の使い方が上手で、疲れない作業の仕方を体得しておられます。自分はまだ体力に任せてやっているような感じです。60代の方でも20代の自分らより作業が早いんですよね。
まだまだ学んでいって、そういった技術をつかんだりしていきたいなと思っています。
ーー山田さん、ありがとうございました!