社会福祉法人ウェルNCで働く山根暢大さん
- 1993年9月生まれ(取材当時29歳)
- 大田市仁摩町出身
- 趣味は釣りとスニーカーのコレクション
工場勤務から理学療法士へ
早速ですが山根さんの経歴を教えてください!
江津工業高校を卒業後、広島の工場へ3年間勤務しました。
その後理学療法士の資格を取得するために4年間学校に通い、25歳の時にウェルNCに入社し、現在たてがみの郷で働いています!
工場勤務から理学療法士になろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
僕の祖母が鹿児島にいまして、一時期病気で入院したことがあったんです。
その時に、リハビリメニューが病室に貼ってあり、看護師さんが「お孫さんと一緒にどうですか?」と声をかけてくれたんです。
当時は「理学療法士」なんて職種は知らなかったのですが、そのリハビリメニューを作っていたのが理学療法士だったんですね。
その経験が理学療法士に興味を持ったきっかけですね。
気に心を奪われたんですね!(笑)
タイミングもありますね。
ちょうどその頃、工場勤務をこのまま続けていくかどうか悩んでいたこともあって。
理学療法士という職種を知ってからオープンキャンパスとかにいくようになりましたね。
大田に戻りたいという気持ちもあったんですか?
将来的には島根に戻りたい、という気持ちはありました!
生活に必要な動きをリハビリでサポート!理学療法士の仕事
理学療法士とは具体的にはどんな仕事ですか?
メインは、たてがみの郷の利用者さんのリハビリですね。
1日に全ての利用者さんのリハビリを行うのは難しいため、ご自宅でも自主訓練を行えるようにメニューを組んだりもします。
そのほか、利用者さんの送迎などもやっていますよ!
リハビリは数人で行うのでしょうか?それとも1対1?
1対1ですね!
リハビリは20分で一区切りとしていまして、その時間はマンツーマンで行います。
リハビリの内容はどういったものがありますか?
リハビリの内容はどういったものがありますか?
人それぞれなんですが、まずは「生活に必要な動き」ができるようにしていきます。
通所リハビリを利用される前に、ご自宅に訪問し、利用者さん、ご家族の意向などを聴取したり、生活の導線などを確認します。
家の中に段差や階段があるのかどうか、などですね。
ご状況に合わせて、必要となる動きをカバーするメニューをひとりひとり合わせてリハビリを行っています!
家の状況まで見て、生活に必要な動きをサポートしてくださるんですね!
ご年齢や、持病があるかどうかでもリハビリのゴールは変わってきますね。
例えば、持病を持っておられて、リハビリが長期になりそうな場合は、福祉用具などを使って一時的にフォローするなどの提案を行う場合があります。
利用者さんのご状況やご希望にできる限り汲み取って、最善な方法を一緒に考えています!
難しかった動きが出来る様に!理学療法士のやりがい
ーー理学療法士の仕事はどんなやりがいを感じますか?
利用者さんから「だいぶ動きやすくなったわ!」という声をもらうと嬉しくなりますね!
「最初は難しかった動きができるようになった」とか「ふらついて尻もちをつくことが多かったけど減ってきた」みたいな結果が見えた時にやりがいを感じます。
ーー2人3脚でリハビリを進めるので、結果が見えると嬉しいですよね。
あとは、何気ないことなんですけど、リハビリが終わった後に「ありがとう」とか「またよろしくね」とか言ってもらえるのってなんだか心が温まりますね。
辛いリハビリも楽しく!理学療法士の仕事へのこだわり
ーーリハビリの仕事をする上でこだわっていることはありますか?
リハビリを利用される方の中には疾病をお持ちだったり、筋力が落ちていて転倒のリスクなどもあります。
リスク管理は徹底して行い、利用者さんが安全にリハビリを進められるようにしています。
あとは、基本的には出来ないことを出来るようにするので、リハビリ自体は辛いと感じる場合もあります。
マイナスな気分のまま進めるのも良くないかなと思って、利用者さんが楽しく訓練が行えるように心がけていますね。
ーー楽しく訓練を行えるように、何か取り組んでいることはありますか?
利用者さんが興味のありそうな話題を仕入れておいてできる限りコミュニケーションを取るようにしていますね。あとは元気よく挨拶をしています(笑)
ーー地道な努力で利用者さんとの信頼関係を築けているんですね!
山根さんの仕事の日のスケジュール
釣りのハイシーズン(10月ごろ)だと、仕事終わりに職場から釣りに直行しますね。
週に2〜3回でしょうか。
今の時期(3月初旬)は寒いので週1〜2回くらいですね。
ーー寒くても週1〜2回って!(笑)
山根さんの休日のスケジュール
釣りが趣味なので、ショッピングに出かけた時にはやっぱり釣具屋さんに行っちゃいますね。
あと、スニーカーを集めるのも趣味なので、シューズショップは良くいきますね。
大田はシューズショップが無いので出雲ですね(小声)
選択肢は多く持っておこう!山根さんのアドバイス
ーー工場や福祉の仕事を経験された山根さんから、これから社会に出る学生さんにアドバイスをお願いします!
お金を稼ぐことって大切なことだなと思います!
ーーその心は!?
やっぱりお金が無いと、自分の本当にやりたいことが見つかった時に挑戦できないんですよね。
僕で言えば、理学療法士の学校に行けない、みたいな。
自分の人生の選択肢を広げるためにも、まだやりたいことが見つかっていないうちは、お金を稼いで貯めておくといいと思います!
ーー「お金を稼ぐ」って日本だと嫌悪されることもありますけど、大事なことですよね
あとは、決断したことを周りに言っちゃうことですかね。
僕、実は割と優柔不断なんです(笑)
だから決断したことを自分一人で抱え込んでいると、諦めたり、逃げ出したくなったりしちゃうので。
先に周りに言っておくと、「もうやるしかない!」って気になります!
ーー将来的に挑戦したいことややってみたいことはありますか?
せっかく生まれ育った大田市に戻ってきましたし、僕のできる形で大田市に貢献できればなぁと考えています。
今は、地域リハビリテーション協議会の活動として、地域で月に1回の体力測定などの活動に参加しています。
こういった活動を通して役立てればと思いますね。
ーー山根さん、ありがとうございました!