労協しまね事業団すずらん川合で働く渋谷舞さん
【プロフィール】
- 1996年3月生まれ
- 大田市仁摩町出身
【経歴】
- 2014年3月 邇摩高校福祉系列 卒業
- 2014年4月 企業組合労協しまね事業団 すずらん川合 入社
- 現在9年目
- 介護が必要な方の日帰りの通いと宿泊、訪問を備えた施設
- 利用者は介護度3~4の方が多く、日常生活でできないところの介助を行う
- 女性が多い職場で、職員は介護職が13名、食事を作る担当が2名。
渋谷さんの現在のお仕事内容は?
私は介護士の仕事をしています。
出勤すると、1人で利用者さん宅に迎えに行きます。施設に戻るとまず利用者さんのティータイムから始まるので、お茶の準備をします。
それから軽作業を行ってもらうのでその補助をしていますよ。
続いて体操をしてもらい、12:00になるとお昼ご飯の介助をしながら自分たちも一緒にご飯を食べます。
その後、利用者さんの昼寝の時間となり、その誘導や歯磨きの介助をしたり、私たちも休憩を取ります。
14:00からは入浴介助に続き風呂掃除を行い、15:00からは午後のティータイム。
16:00になったら利用者さんが帰られるので送りを行い、施設に戻るとその日1日の利用者さんの様子の記録をつけて業務終了となります。
間で排泄の介助も行っています。
ーーすずらん川合は利用者さんの宿泊もできるんですよね?
毎日2~3人の利用者さんが宿泊をされるので、介護職員は交代で夜勤をしますね。
私は今は月に7日くらい入っています。
その時は夕方16:00に出勤して、基本的には施設の掃除と利用者さんの介助を行います。
晩御飯は介助をしながら私たちも一緒に食事をとって、利用者さんが就寝したいタイミングで部屋に連れ添ってベッド介助。
翌朝は起床の介助を行い、朝ごはんは夜勤をする私たちが冷蔵庫にある材料を使って自分でメニューを考えて作ります。
基本的にこの施設は年中無休で、職員の休日は毎月シフトを組んで決めています。
おじいちゃんおばあちゃん子が原点!この仕事を選んだ理由
元々私はおじいちゃんおばあちゃん子でした。よく祖父母の家に遊びに行って可愛がってもらっていたので、大人になってもその年代の方々と関わる仕事がしたいと思っていましたね。
進路を決める高校3年生の時には福祉施設を志望しました。
規模の大きな施設にも見学に行ったのですが、私は性格的に大人数の中で活動するのが苦手なので、小規模で少人数だと仕事しやすいかな、と思いこちらの施設を選ばせていただきました。
一度見学に来させてもらった時に利用者さんも職員の皆さんもすごく穏やかな感じで過ごしておられたので、雰囲気がいいなと思って決めました。
ーー実際にこの仕事を始めてみてどうでしたか?
最初の1年は利用者さんの顔を覚えるのが難しかったことと、年配の方々なので方言がきつく言われていることが分からず慣れるまでが大変でした。
あ、あとは道を覚えるのも苦労しました!送迎で知らない土地に行くので(笑)
排泄介助や入浴介助で慣れない部分もありましたが、半年くらいして入浴や排泄介助も慣れ、利用者さんの尊厳を守った介助ができるようになりました。
介護の仕事は、世間的には大変なイメージがあるかと思いますが、実際はそんなにきつい仕事ではありません。排泄介助といっても利用者さん全員に介助が必要なわけではないですし朝から晩まで排泄介助をするわけでも無いんです。
利用者さんと楽しくゲームをしたり手作業をしたり、座って作業をすることもあるのでそんなに疲れるものではないですね。
介護士の仕事にやりがいを感じる時はどんな時?
利用者さんに名前を覚えてもらった時とか、介助をしていて「ありがとう」とお礼を言われた時はすごく嬉しいですね。
今は毎日楽しく仕事ができています。いつも利用者さんと冗談を言い合って笑っていて、全然苦ではないですね。
自分はこの仕事に向いていると思います。
ーー仕事で心がけていることはありますか?
利用さんの立場に立った介助を心掛けています。
この方は立ち上がりの時にふらつきがあるのでそばにいないといけないとか、皆さんそれぞれの注意点を考慮しながら気を付けて接しています。
利用者さんが座っておられる時は、私たちが立った状態で話をすると上から目線になるので、しゃがんで目線を合わせて話すようにしていますね!
ーーどんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
お年寄りさんと同じ時間を共有することに抵抗が無い人が向いていると思います。
近頃は核家族化でおじいさんおばあさんと過ごす時間が少ない人の方が多いかもしれません。
利用者の皆さんは小さい頃どういう遊びをしていたとか話をしてくださいますが、そういったことを快く聞ける姿勢は大切だと思います。
私は全然苦ではなく、知らないことを知れるので興味深く毎日勉強させてもらっています。
ーー職場の雰囲気はどのような感じですか?
明るく楽しい雰囲気です。
利用者さんと一緒にゲームをするにもまず職員自身が楽しんでやることが大切なので、みんな一緒に楽しくゲームに参加しています。
明るい職員が多いのでゲームをするときもすごく盛り上がります。
渋谷さんの1日のスケジュール
渋谷さんの今後の抱負
介護も新しいやり方がどんどん出てくるので、まだ私の知らないこともたくさんあると思います。
例えば以前は車イスからベッドに移動してもらうのに、一度立ち上がってから移動してもらうのが一般的なやり方でしたが、今はそうではなく立たずに横にスライドする形で移動でしてもらうやり方もあります。
一度立ち上がると血圧に影響があったりするので、利用者さんに負担が少なく介助する側も楽にできるやり方も増えています。
そんな風に介護のやり方も日を追うごとに変わっていきます。
常に変化に対応しスキルアップして利用者さんの手助けになれればと思っています。